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前払費用と税務上の繰延資産

こんばんは、ありんこです。

いきなりですが、「前払費用」と「繰延資産」の違いはわかりますか?

「前払費用」は支払ったときにサービスを受け終わっていないもの。
この先5年分の保守料とか、銀行から資金調達をしたときに払う保証料とか。

「繰延資産」は支払ったときにサービスを受け終わっているけれど、
その効果が一年以上にわたって及ぶもの。更新料や礼金など、
支払ってサービスを受け終わったけれどその効果が1年以上にわたって及ぶもの。

また、「短期前払費用」に関しても触れます!
短期前払費用は支払った日から1年以内にサービスの提供を受けるものを
支払った場合、その支払った額を月割計算しないでその年の損金にしていいよ、というもの。
金額が小さいから支払ったその年の損金にして良いというわけではないんです。

また、「支払った」ものに限られます。

この先2年分の保険料を支払ったけど、金額が小さいから短期前払費用として
今期の損金にはダメです。1年以内のものではないからです。

税務上の繰延資産は、会計上の繰延資産と区別して欲しいです。
会計上の繰延資産は創業費、開業費、開発費、社債発行費とかのことです。
これは会計表示上「繰延資産」で、税務上では任意償却が認められています。
いつでも償却していいよ、というものになります。

税務上の繰延資産は、会計上の繰延資産には該当しません。
更新料や礼金など、支払ってサービスを受け終わったけれど、
その効果が1年以上にわたって及ぶものです。

更新料や礼金は、契約期間で償却します(5年て機械的に覚えてちゃいけないですよ!)
中小企業の会計に関する指針では、この税法上の繰延資産は「長期前払費用」と
表示することとしています。

ついでに税務上の繰延資産は、金額が20万未満だと、支出時の損金として
処理してOKです。事務所を借りていて、支払った更新料が10万だったら
全額支払った年の損金にしていいです。

支払った法人が12月決算法人で、
12月31日に地主さんに来年1月から12月分の賃料を支払ったとします。
そうすると、この支払った賃料は今期の費用となる。
来期も同じ処理をすることが前提です。

なので、短期前払費用は初年度の節税にしかなりません。

12月決算法人が11月に来年1月から12月分の賃料を支払ったとします。
そうすると、これは短期前払費用とはなりません。

なんでかというと、11月に支払ったということは、来年の12月分は1年以内ではないからです。

支払った日も重要になります!

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2019.06.07 21:42 | 職員ありんこ | トラックバック(0) | コメント(0) |

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